「大学進学を気に上京したい!」と考えている地方出身者の方はかなり多いのではないでしょうか。 日本全国の大学生のうち3割が東京に集中している、とも言われています。
地元の国公立大学と併願で東京の私立大学を受ける、というケースもよく聞きます。この記事では、実際に地方出身者が上京し、東京で大学生活を送るとどんな日々が待ち受けているのかイメージしてもらうべく、
- 東京の大学生活の実態
- 地方出身者が東京で大学生活を送るメリット、デメリット
についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
目次
1.東京の大学生活は楽しい!
実際にコレを書いている筆者も、地方から大学進学を機に上京し、4年間を東京で過ごしました。 多くの受験生が描いている通り、大学生活、それも東京で過ごす学生生活は、楽しいことがたくさんあります!
地元の大学に進学した友人の中で「自分も東京の大学に進めばよかった」と後悔している人は何人かいましたが、「東京の大学に進まなきゃよかった」と後悔している人にはほとんど出会ったことがありません。
地方在住のままでは経験できなかったことや知らなかったことにたくさん触れることができました。 上京して大学生活を送るのは楽しくてメリットばかり、と言いたいところですが、わずかにデメリットもあります。
ここからは、上京して大学生活を送った地方出身者が感じた、メリット・デメリットについてお伝えします。
2.上京して大学生活を送るメリット
2-1.全国各地から来た人たちと仲良くなれる
東京には北海道から沖縄、さらには海外まで、さまざまな出身地の人が集まっています。
筆者も高校までは県内もしくは隣県程度までしか知り合いがいませんでしたが、大学4年間で北海道から九州・沖縄、韓国やオーストラリアなど、全国各地、世界各国の知り合いができました。
全国の方言が聞けるのも東京の大学ならでは。東日本と西日本の文化の違いも多いので、たくさん刺激をもらうことができました。
2-2.アルバイトの時給が高い
大学生になったらアルバイトをしようと考えている人も多いと思います。地方と東京では労働基準法で決められた最低賃金にかなり差があります。
2019年11月現在、東京の最低賃金は時給1,013円なのに対して、青森県では790円。1時間あたり223円もの差があります。
また、アルバイトの職種が豊富なのも東京ならでは。地方だと家庭教師や塾講師、飲食店やコンビニなど、ある程度職種が限られていますが、東京の場合はそれらだけでなく、オフィスワークやイベント関係などさまざまな仕事に溢れています。
社会人になる前にいろんな仕事を経験するのもおすすめです。
【最低賃金参考】
2-3.海外に行きやすい
これは筆者も東京に住み始めてから気づいたことですが、地方と東京では海外旅行のしやすさが全然違います。地方の空港から出ている海外行きの飛行機は非常に少ないため、成田空港や関西国際空港などまで陸路もしくは空路で行き、そこから国際線に乗り換えて、という行き方が主流。
その点、東京をはじめ首都圏に住んでいれば、成田空港もしくは羽田空港まで行くのが容易です。
2-4.就職活動がしやすい
東京には多くの企業が集中しています。地方在住者の場合は就職活動の時期になると東京と地方を泊りがけで何度も行き来することになりますが、東京在住の就活生であれば日帰りでOK。
交通費、宿泊費でもかなりの差が出ます。
2-5.都会への苦手意識を払拭できる
学生時代に東京に住んでおくことで「都会=怖い・危ない」といったマイナスイメージや、人が多くて苦手、という意識を払拭することができます。
ずっと地方在住の人にとっては、旅行や出張で東京に行った際も慣れない土地かつ人がたくさんいることもあり、気疲れする場合が多いもの。
一方、4年間東京に住んでいれば、電車の乗換や主要駅(新宿、渋谷など)の雰囲気など、ある程度つかむことができるようになります。
いずれ東京を離れて地方に戻ったとしても、たまに東京に行くことになった際も勝手を知っている状態なので、ずいぶんラクです。
3.上京して大学生活を送るデメリット
3-1.家賃をはじめお金がかかる
地方の大学、特に地元で実家から通える大学に進学するのと比べて、東京の大学はお金がかかります。特に大きいのが家賃。
地方なら3万円~4万円で住めるような単身向け物件も、東京の場合だと倍近くかかるのが当たり前。経済面については仕送り額など、おうちの方とよく相談しておく必要があります。
3-2.実家になかなか帰れない
地元と東京の距離にもよりますが、東京に住み始めるとなかなか実家には帰れなくなります。特に北海道、四国、九州、沖縄など、陸路だと行きづらい場所は飛行機を利用することになります。
「盆と正月くらいしか帰れない」という友人も多くいました。一方で北関東や山梨、静岡など近県出身者の場合は在来線で帰省できるため、月1〜2回ペースで実家に帰る友人も何人かいました。
3-3.油断して留年するケースも
実家を離れて上京した開放感から、学業がおろそかになり授業に行かなくなってしまったり、単位を落としてしまう、という地方出身者も筆者の周りに何人かいました。
進学を機に上京したのにこれでは本末転倒です。憧れの東京ライフを悔いなく楽しむためにも、大学では自分の興味のある学問を見つけて、しっかり学んでいただければと思います。
4.まとめ
地方から上京し大学生活を送りたいと考えている人に向けて、メリットとデメリットを紹介しました。
大学生活4年間を悔いなく最大限楽しむためにも、東京での大学生活をぜひ視野にいれていただければ幸いです。東京アパート編集部一同、あなたの上京を応援しています!