目安は約7千円!東京での一人暮らしにかかる光熱費と節約方法

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一人暮らしを始めたら電気、ガス、水道といった、いわゆるライフラインと呼ばれる光熱費はどれくらいかかるのでしょうか? 統計データによると、約7千円/月が目安とされています。

とはいえ、夏や冬にエアコンをフルに使ったり、ガスや水道の使用頻度が多かったりすると、光熱費に顕著な差が生まれるのが実際のところ。個々の生活スタイルや、節約の意識によって、大きく変動するのだという認識が必要です。

この記事では、東京での生活で光熱費がどのように計算されるのかを紹介するとともに、それをどのように節約できるかについてもみていきます。

※この記事内で紹介している料金体系は、2015年9月時点での情報をもとにしています。

1.一人暮らしにおける光熱費の全国平均は約7千円!

総務省統計局の家計調査年報(平成26年)によると、34才以下の単身世帯における1ヵ月あたりの電気、ガス、水道料金としては、電気料金が3191円、ガス料金が2588円、水道料金が1390円とのことです。

ただしこれは全国平均のデータであり、都市や地方によっていくらかのギャップがあります(寒暖の差によって電気の使用量が異なり、また光熱費の料金自体にも格差があるため)。

東京で若者が一人暮らしすることを条件とするならば、電気=3千円、ガス=2千円、水道=2千円が、おおよその目安になるといえそうです。

出典:「平成26年家計調査結果」(総務省統計局)

2.電気料金のしくみと、節約する方法

2-1.電気料金のしくみ

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電気料金は電気料金メニューや契約するアンペア数によって、違いがうまれます。

東京電力は、ライフスタイルに応じた5つの電気料金メニューを提供しており、いずれも「基本料金(プランや契約アンペアによって異なる)」+「電力量料金(使用した分)」から計算されます。

下で紹介するプランのうち、朝に起きて夜に寝るという一般的な生活を送っている人は「従量電灯B」というスタンダードなメニューでOK。夜間学校や夜勤等で生活時間がズレている人は、それ以外のメニューに乗り換えることで節約できる可能性があります。

電気料金メニュー(東京電力)

従量電灯B・C

「B」は最もスタンダードなプランで、多くの家庭が契約しているもの。10A~60Aのうち7段階から任意のアンペアを契約できます(基本料金は約280円~約1684円)。一方の「C」は6kVA(60A相当)以上の契約で、商店や事務所向けです。これらは時間帯や曜日に関係なく、使用量に応じた料金が計算されます。

朝得プラン

深夜1時から朝9時までの夜間単価がお得なプラン。24時を過ぎてからの活動が多い夜型生活や、早起きして朝から電気をたくさん使い、日中から夜にかけて不在の人に向いています。細かいアンペア指定はできず、最低でも6kVA以下という契約になります(基本料金は約1296円)。

夜得プラン

夜21時から朝5時までの夜間単価がお得なプラン。遅めの夜から朝方にかけて電気を使う生活の人に向いています。細かいアンペア指定はできず、最低でも6kVA以下という契約になります(基本料金は約1296円)。

半日お得プラン

夜21時から朝9時までの単価がお得なプラン。朝は9時までに、夜は21時以降に電気をたくさん使うという生活に向いています。細かいアンペア指定はできず、最低でも6kVA以下という契約になります(基本料金は約1296円)。

土日お得プラン

土曜日と日曜日の一日中の単価がお得なプラン。平日は不在にすることが多い一方で、週末に在宅していることが多い人に向いています。10A~60A(あるいは6kVA以上)の範囲でアンペアを契約できます(基本料金は約280円~約1684円)。

2-2.電気料金を節約する方法

2-2-1.最良の節約術は20A生活!

前述の通り、東京電力の従量電灯Bプランでは、10Aから60Aのうちから、任意のアンペアを契約することができます(年間契約)。

この契約アンペアに対して、その値を超える電気の使用があった場合に「ブレーカーが落ちる」ことになります。ようするに、アンペア数はリミッターとなるわけで、これを低いものに設定しておくことで、基本料金を節約するとともに、使いすぎを防ぐこともできるようになります。

では一人暮らしでは、どのアンペアが良いのか? 一般的に快適に過ごせるのが30Aといわれているので、節約術としては「20A契約で電気の同時使用を計画的に行う」ことを推奨します。30A契約と比べると、月に約300円~の節約に繋がります。

ちなみに「東京電力 わが家のアンペアチェック」では、自分の生活でどれくらいのアンペアが必要になるかのシミュレーションができますので、参考にしてみてください。

2-2-2.待機電力の節約

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コンセントに接続された家電が、電源の切れている状態でも消費する電力のことを待機電力と呼びます。待機電力の節約のためには、コンセントからプラグを抜いたり、スイッチ付きの電源タップでオフにしたりという対策が推奨されています。

下記の通り、個々の家電は数ワットの消費ですが、それらが複合することで、月に数百円の消費量となることもあります。なお、最近では省エネ家電の進化により、待機電力が低く抑えられるようになっているので、新しく家電を購入する場合は省エネ家電を購入することで、電気代の節約になります。

待機電力の多い主な家電(ワット数)

  • 外付けモデム(7.34W)
  • 給湯機器(6.30~7.05W)
  • FAX付き電話機(3.43W)
  • 充電式掃除機(2.82W)
  • 電話機(2.46W)
  • ビデオデッキ(2.27W)
  • 温水洗浄便座(2.21W)
  • オーディオ(1.91W)
  • HDD/DVDレコーダー(1.77W)
  • エアコン(1.74W)
  • プリンタ(1.48W)
  • テレビゲーム機(1.43W)
  • パソコン(1.2W)
  • 炊飯器(1.00W)

出典:平成24年度待機時消費電力調査報告書(一般財団法人省エネルギーセンター)

3.ガス料金のしくみと、節約する方法

3-1.ガス料金のしくみ

東京では、東京ガスのインフラが整備されている地域では都市ガスが供給され、そうでない地域(主に西東京の一部)ではプロパンガス(LPガス)会社がガスボンベを自宅に運ぶ形式でガスが供給されます。

都市ガスが公共料金(国の認可)であるのに対して、プロパンガスはガス会社が自由に料金設定できるため、必然的に後者が割高になる傾向があります。

一人暮らしを始めてからプロパンガスの料金が高いと気付いても遅いので、物件探しの段階でどちらのガスなのかを確認しておきましょう。なお、一人暮らしでのガスの使用量は3 m³~7 m³が目安となるようです。

都市ガス(東京ガス)

ガス料金は、「基本料金」と「従量料金(使用した分)」の合計となります。

東京ガスの料金メニューとしては、「一般料金」と4つのお得なガス料金メニューがあるのですが、一人暮らしでは一般料金で問題ありません。

基本料金は最小の約745円となっています(20 m³使用まで)。例えば1ヵ月に5m³の使用した場合は、約1500円になります。「東京ガス ガス料金計算サービス」では、ガス料金のシミュレーションが行えます。

プロパンガス

プロパンガス料金は、ガス会社によって大きな差があります。料金を正確に知りたい場合は、物件のガス会社を調べたうえで問い合わせる必要があります。

なお、目安としては都市ガスの倍以上になるといわれています。石油情報センターによれば、東京でプロパンガスを1ヵ月に5m³使用した場合は、約4300円かかるとされています。

出典:石油情報センター(一般財団法人日本エネルギー経済研究所)

3-2.ガス料金を節約する方法

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ガス料金の節約としてポイントとなるのが、どこに無駄が生じているのかをしっかりと認識することです。ガスは自炊(ガスコンロ)の消費量が多いと思われがちですが、実のところほとんどはお風呂(給湯器)によるものなのです。

すなわち、シャワーの出しっぱなしや、お風呂の追い炊きなどを頻繁に行っていると、ガス料金が高くなる傾向があります。もちろん、炊事で無駄を省くことも重要になります。

お風呂でのガス料金を節約する方法

  • シャワーを出しっぱなしにしない。時間を決めると良い
  • お湯の設定温度を下げる。お湯張り、シャワーで温度を使い分ける
  • 追い炊きはしない。湯船にお湯を入れるなら少なめに
  • 湯船につかった状態で頭や身体を洗う

炊事でのガス料金を節約する方法

  • 炎が鍋底からはみ出さないように調整する
  • 鍋にふたをする
  • 揚げ物はガスを消費するので控える
  • 水は室温、冷凍物は解凍してから火にかける
  • 余熱をうまく利用する
  • ガスを使わない食事・食材を増やす

4.水道料金のしくみと、節約する方法

4-1.水道料金のしくみ

水道料金とは、上水道料と下水道料を合わせたものになります。上水とは私たちが普段から使用している水道の水のことで、「基本料金」+「従量料金(使用した分)」で計算されます。一方の下水とはトイレや洗濯等で生じる生活排水のことで、こちらは「従量料金(使用した分)」で計算されます。

なお、東京では東京都水道局の管轄(23区+26市町)かそれ以外かによって、下水道の料金が異なるという特徴があります。

23区での水道料金の目安

1ヵ月分の水道料金は、約2000円となります。東京都水道局平成24年度生活用水等実態調査によれば、一人世帯での1ヵ月あたりの平均使用水量は8.0 m³。これに呼び径(水道管のサイズ)20mm、1ヵ月使用を条件に計算しています。

「東京都水道局 料金ガイド」で水道料金の確認およびシミュレーションが行えます。

東京都水道局管轄外での水道料金の目安

上と同じ条件で、東京都水道局管轄ではない地域の水道料金を計算すると、武蔵野市:約1500円、昭島市:約1200円、羽村市:約1200円、檜原村:約1700円となります。

4-2.水道料金を節約する方法

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水道の使用割合は、トイレ>お風呂>炊事>洗濯といった順になっています。この順番を意識しながら節約していくことが、全体的な水道料金を削減するコツです。またこの他、水道の止水栓(流量調節栓)を閉めて、蛇口から出る水圧を弱くするという方法や、蛇口から出る水量を抑えるグッズを使用する方法もあります。

トイレの水道料金を節約する方法

  • トイレの節水グッズ(タンクから流れる水を削減)を利用する
  • 「大」と「小」をきちんと使い分ける

お風呂の水道料金を節約する方法

  • 節水タイプのシャワーヘッドに交換する
  • シャワーは流しっぱなしにしない
  • 湯船にペットボトルを入れて水かさを稼ぐ

炊事の水道料金を節約する方法

  • 食器はティッシュや新聞紙であらかじめ汚れを拭き取る
  • 洗い桶につけ置きし、まとめて洗う
  • 洗剤の量を控える
  • すすぐ際の水量を抑える

洗濯の水道料金を節約する方法

  • 入浴したお湯を洗濯に再利用
  • ある程度まとめて洗う。容量の80%が目安で詰め込みすぎはNG
  • 洗濯機ではなく手洗いをする

止水栓を閉める方法

シンクや洗面台に取り付けられた水栓に止水栓があれば、これを閉めることで水の出方を抑えることができます。あるいは水道メーターの近くには元水栓があり、これを閉めると家屋全体の水の出方を抑えることができます。詳しいやり方は「LIXIL 止水栓・元栓の閉め方について」の図解を参照ください。

節水コマ

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一般用蛇口に、「節水コマ」という水の流量を抑えるグッズを取り付けることで、節水ができます(水道局で無料配布)。取り付け方は「東京都水道局 よくある質問 節水について」を参照してください。なお、レバー式の水栓には対応していません。

出典:Wikipedia

5.まとめ

電気、ガス、水道の節約は、まさに「塵も積もれば山となる」です。それぞれ数百円ずつの節約が、年間で見れば数千円にもなり得るのです。

ここで紹介したうちで、最も効果的なのは20A生活にアンペアを切り替えること。次いで、お風呂でのガスや水道の無駄を無くすことでしょうか。

月に約800円の節約ができれば、年間で1万円の節約になります。ぜひ目指してみましょう。

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