毎月収入と出費がトントン(もしくは赤字)の一人暮らし生活。少しでも生活費を節約して、そんな状況から抜け出したいとお考えではありませんか?
しかし闇雲に節約しようとするだけでは三日坊主になりかねません。まずは何から手を付ければいいか、節約の対象を明確にしたいところです。
節約上手になれれば、お財布に余裕ができたり、貯蓄に回せたり、万が一の備えになった、といいことずくめです。
この記事では、生活費の中で優先して節約すべきカテゴリとして「通信費」「光熱費」「食費」の3つをピックアップし、その節約方法を紹介していきます。
1.一人暮らしの生活費から節約する優先順位
生活費は、固定費と変動費に大別できます。
固定費…毎月一定の支出が生じるもの
家賃、光熱費(電気、水道、ガス)、通信費(携帯電話、自宅インターネット)など。
変動費…日常生活から発生するもの
食費、交際費、被服費、日用品など。
これらのうち、どこから節約すれば良いのか? まず固定費から削減するというのが推奨されています。毎月必ずかかる費用を圧縮することで、長期的な節約が実現できるからです。
下記表では、多くの人の一人暮らしに関係がある費用をピックアップし、節約の優先度をつけてみました。優先度は人それぞれの生活によるでしょうが、一般論として参考にしてみてください。
なお以下では、もっとも節約に向いている通信費、光熱費、食費をピックアップし、その節約方法を紹介していきます。
|
節約 |
備考 |
|
固定費 |
家賃 |
△ |
引越しは費用がかさむ。それでもなお節約できる計算であれば検討しましょう。 |
光熱費 |
◎ |
電気、ガス、水道料金はそれぞれ節約のコツがあります。要実践。 |
|
通信費 |
◎ |
携帯料金、インターネット料金は優先して節約しましょう。 |
|
変動費 |
食費 |
◎ |
外食が多い人は自炊をすることで費用を抑えることができます。 |
交際費 |
○ |
飲食店ではクーポンを活用しましょう。 |
|
被服費 |
△ |
セールと上手に利用することで節約できます。 |
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日用品 |
△ |
コンビニではなくスーパーやドラッグストアで購入しましょう。 |
2.通信費の節約方法
携帯電話からスマホの時代になり、通信費が多くなっている人も多いでしょう。
スマホを持ち、自宅にインターネット回線を引いている人は、「スマホの通話料金」「スマホのインターネット料金」「自宅のインターネット料金」を支払っていることになります。
とくにインターネット料金が重複しているのが、もったいない点だともいえます。
おおよその目安として、スマホに1万円~、自宅インターネットに5千円~の費用がかかっている人も多いのではないでしょうか。ここではそれらを節約する方法について紹介します。
2-1.スマホ(携帯電話)料金の節約
通話料金節約|無料通話アプリの活用
LINEやSkype、カカオトークなど、無料で通話できるスマホアプリが多くあります。友だちとの通話は、これらを活用することで通話料金を大幅に節約できます。
通話料金+ネット料金節約|料金プランの最適化
携帯電話やスマホを購入・機種変更して以来、料金プランの見直しをしたことがないという人は、古い料金プランのまま使い続けている可能性があり、結果的に料金を高めに支払っているということもあります。
キャリアショップに足を運べば、あなたに最適なプランや、適用できる割引(家族割引など)を提案してくれますので、ぜひ利用しましょう。
■キャリアショップ検索ページのリンクです。
通話料金+ネット料金節約|格安SIM、格安スマホを利用
docomo、au、ソフトバンクの三大キャリア以外に、料金が非常に安い通信サービスを利用できる格安SIM、格安スマホを提供している業者があります。
とはいえ、これらは費用を安く抑えられるというメリットに対して、従来のキャリアメールやキャリア決済ができなくなる等のデメリットもあります。そのあたりの知識に明るいことが、条件となりそうです。興味がある方は下記サイトを参考にしてみてください。
参考記事:価格.com 格安スマホ比較
2-2.自宅のインターネット料金の節約
ネット料金節約|スマホ(携帯電話)とネット回線のセット割引を利用
三大キャリアでは、スマホ(携帯電話)とインターネット回線をセット契約することで、割引が適用されるというサービスを展開しています。これを利用することで、スマホと自宅のネット料金を節約できます。
下記サイトが詳しので、参考にしてください。
参考記事:iPhone Mania ドコモ光、SoftBank光、スマートバリュー、の料金や申込条件、キャンペーンを徹底比較
ネット料金節約|スマホのテザリングでまかなう
自宅のPC等でインターネットをあまり利用しない人ならば、スマホのテザリングで十分にまかなえるため、自宅のインターネット契約が不要になります。これは大きな節約につながります。
ちなみに、YouTubeをはじめとする動画サイトを頻繁に利用する場合は通信量が多くなるため、この方法は不向きです。
ネット料金節約|モバイルルーターを利用
モバイルルーター(無線でインターネットが使える機器)は、場所を選ばずにインターネット接続できるもの。自宅におけるPCでのインターネットもできれば、外出中のスマホでのインターネットもできます。この場合、スマホのネット契約を節約できます。詳しくは下記サイトを参考にしてください。
参考記事:価格.com モバイルWi-Fiルーター 初心者ガイド
3.光熱費の節約方法
電気、ガス、水道といった固定費は、単体では劇的な節約になりませんが、すべて合わせればそれなりの金額を節約できます。ここでは節約の具体的な方法や、節約マインド(心構え)を紹介します。詳しくは「目安は約7千円!東京での一人暮らしにかかる光熱費とその節約方法」で解説しています。
3-1.電気料金
節約術|契約アンペアの引き下げ
たいていの物件は、電気料金プランが30Aになっているのですが、これを20Aに引き下げることで、基本料金および電気の使いすぎ(20A超でブレーカーが落ちるようになる)を節約することができます。
節約術|スイッチ付き電源タップで待機電力をシャットアウト
コンセントにつながれた家電は、若干の電力を消費します。スイッチ付き電源タップでそれらの家電をまとめてオフにすれば、待機電力をシャットアウトすることができます。
3-2.ガス料金
節約マインド|ガス料金はお風呂・シャワーの使い方が影響
ガス料金は、お風呂を入れる頻度や、追い炊き、シャワーの出しっぱなしなどに影響されます。シャワーの時間を決めるなど、節約しようとする心がけが必要です。
3-3.水道料金
節約術|トイレやシャワーの節水グッズを利用
トイレを流す際のタンクからの水量、お風呂のシャワーヘッドから出る水量を削減するグッズが市販されています。
節約術|一般用蛇口から出る水量を調整
シンクや洗面台の止水栓を閉めることで水の出方を抑えることができます。また、一般用蛇口に「節水コマ」(東京都水道局の各営業所で無料配布)を取り付けることで節水が可能になります。
4.食費の節約方法
4-1.一般的な食費の平均は約4万円(学生は約2万円)
みんなは食費にどれくらいかけているのか? 自分は使いすぎていやしないか? 気になりますよね。
全世代を含めた一人暮らしの食費の平均は38,539円、学生の平均は21,600円(平成24年度学生生活費の内訳より東京アパートで算出)です。
外食が多く、自炊しないという人はここが高くついているようで、逆に言えば自炊することによって安くすませることができます。
出典:平成24年度 学生生活費の内訳(独立行政法人 日本学生支援機構 (JASSO))
4-2.食費を節約する6つのコツ
外食やコンビニご飯は控えて自炊しよう
1ヶ月の食費を、みんなの平均である4万円以内でおさめようとするならば、1日あたり1300円の予算しか使えません。
外食やコンビニご飯は、ワンコイン(500円)以上かかってしまうのが一般的ですから、利用したとたんに予算が厳しくなります。それらを避けて、自炊するのが節約のポイントとなります。自炊ならば、三食を1000円以内に収めることが十分可能です。
お茶のペットボトル(パック)は買わない!
ペットボトル(パック)飲料は、単価は安いものの、積み重なることで高くつきます。お茶は自分でいれることで節約ができます。たとえば100円ショップで水出しのお茶パックが売っており、500mlのお茶を約10円でつくることもできるのです。
食材は計画的に購入し冷凍保存する
自炊の献立は、食材を余らせず効率よく使い切るために、1週間単位で計画するのがベスト。それに合わせて食材を購入し、余ったら冷凍保存しましょう。おかずの冷凍も、日頃の自炊時間の短縮に役立ちます。
格安レシピをマスター
世間では、無数の格安レシピが開発されています。これらを参考にすることで、自炊費用を節約することができます。節約レシピについては、「来月から貯金する!カリスマ節約ブログから学ぶ究極の節約術!」でまとめられているブログの記事が参考になります。
タイムセールを活用!
多くのスーパーでは、(主に閉店が近づくにつれて)総菜のタイムセールスが行われています。これを利用しておかずを用意すれば、ご飯を炊く(冷凍ご飯を解凍する)だけで満足のいく食事ができます。半額セールなど、お得な割引になるまで待つのもひとつの方法です。
家計簿をつける
家計簿をつけることで、節約への意識が高まります。みんなの食費平均4万円(学生は2万円)という数値を意識して、それよりも節約してみようとする心がけが功を奏するはずです。
家計簿をつけたことがない人は抵抗があると思いますので、まずはスマホの家計簿アプリなどから始めてみてはいかがでしょうか?
Zaimというアプリなら、レシートをカメラで撮影するだけで自動的に品目・金額を読み取り記録してくれるので簡単に家計簿をつけることができます。
5.まとめ
一番の節約どころは通信費。スマホ(携帯電話)やインターネット通信の料金体系は決して安くなく、だからこそ節約の効果が大きいといえます。
スマホでのネット割合が多くなり、自宅PCでのネット頻度が落ちているような人は、思い切って自宅のネットを止めるのも良いでしょう。
光熱費に関しては、塵も積もれば山となるというように、トータル的な節約となります。1つ1つの節約術や心がけが、大きな節約につながるのです。
食費の節約は、自炊の慣れや経験値、そして節約レシピを楽しめるかどうかがポイントとなりそうです。