仕送り額の決め方|大学生の子供には平均額から試すのが無難

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

大学進学が決まり一人暮らしをする子供へどれだけ仕送りをすればいいのか決めかねていませんか?

大学への入学金や授業料はあらかじめ決まっていますが、金額が決まっていない仕送りに関しては子供の生活もありますし、家庭の経済事情も考えないといけませんから大いに悩むところです。

そんなときは、在学中の学生やその保護者を対象にしたアンケート調査で判明した仕送り額の平均額を参考にしてみましょう。まずは平均額から試してみて、子供の生活が慣れたら増減すればいいのです。

1.仕送り額は月9〜13万円程度(家賃込み)

大学・短大進学などで一人暮らしをする子供へ送る仕送り額の平均を、3つのケースから見てみましょう。結論からいいますと、いずれの調査においても仕送り額の月平均は家賃込みで10万円前後でした。このあたりが相場のようですね。

1-1.全国の国公私立大学、短期大学生のケース

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が実施した「平成24年度学生生活調査」によると、大学生と短大生の仕送り額は次の図の通り。

最も高いのが「下宿、アパート、その他」の私立大学生で、月平均13万9250円です。

なお、この調査は全国の国公私立大学・短期大学・大学院の学生を対象にしています。各地域の家賃の相場を考慮すると、調査結果の金額よりも首都圏では高く、地方では安くなると思われます。

大学昼間部

  学寮
  国立 公立 私立 平均
仕送り額 769,900 930,800 1,350,200 1,242,000
月平均 64,158 77,566 112,516 103,500
  下宿、アパート、その他
  国立 公立 私立 平均
仕送り額 1,195,900 1,015,900 1,671,000 1,488,000
月平均 99,658 84,658 139,250 124,000

短期大学昼間部

  学寮
  国立 公立 私立 平均
仕送り額   389,100 1,260,900 1,220,200
月平均   32,425 105,075 101,683
  下宿、アパート、その他
  国立 公立 私立 平均
仕送り額   775,900 1,323,700 1,257,100
月平均   64,658 110,308 104,758

※月平均は東京アパートが換算したものです。

出典:平成24年度学生生活調査結果(独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO))

1-2.首都圏の私立大学新入生のケース

東京私大教連が私立大学新入生の家庭を対象に調査した「私立大学新入生の家計負担調査(2014年度)」によると、自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」の内訳で、4月〜12月の仕送り合計額は82万4300円(月平均9万600円)というデータがあります。

なお、生活用品や教材の準備で費用がかさむ「5月」と、出費が落ち着く「6月以降の月平均」の仕送り額は次の通り。

5月…10万2400円
6月以降(月平均)…8万8500円

ちなみに、この仕送り額は家賃込みの金額です。家賃の平均は6万1600円で、6月以降(月平均)の仕送り額から家賃を引いた生活費は2万6900円という結果になっています。

出典:私立大学新入生の家計負担調査 2014年度

1-3.首都圏の大学・短大・専門学校生のケース

賃貸情報サイトのSUUMO(スーモ)学生版が実施したお金に関するアンケートによると、家賃と仕送り額(家賃を除く)の割合は以下の通り。家賃と仕送りで10万円〜11万円の人が最も多いことがわかります。

家賃
〜4万円 10.60%
〜5万円 13.50%
〜6万円 26.80%
〜7万円 21.00%
〜8万円 15.20%
〜9万円 6.50%
それ以上 6.50%
仕送り月額(家賃を除く)
なし 17.70%
〜2万円 5.50%
〜3万円 8.40%
〜4万円 5.80%
〜5万円 21.00%
〜6万円 6.10%
〜7万円 8.40%
〜8万円 4.50%
〜9万円 3.50%
〜10万円 10.60%
それ以上 8.40%

2.仕送り額の決め方

2-1.最初は平均額で試してみる

まずは平均の仕送り額の範囲内で試してみるのが、一番間違いのない方法でしょう。万が一子供からのSOSがあったとしても後から振り込めばいいわけですし、まずは10万円前後で試してみてはいかがでしょうか。

2-2.家庭の経済事情で決める

子供のためにできる限りのことはしてあげたいと思うのが親の気持ちでしょうが、まず考えなくてはいけないのがご家庭の経済事情です。

ここまで仕送りの月平均金額を出してきましたが、これはあくまでも平均。経済的に厳しいのであれば平均より少なめにするのも全然ありでしょう。

逆に、経済的に余裕があるご家庭ならば、子供にバイトをさせず学業に専念してもらうために仕送り額を多めにするという考え方もあります。

「人は人、うちはうち」でいいのです。

2-3.一人暮らし大学生の生活費を参考にする

下の図は昼間部の大学生、短大生が年間でかかる生活費(食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・し好費、その他の日常費)の調査結果です。

月平均で見ますと、一番高くて9万1200円(家賃も入っています)。仕送りが月平均10万前後ですから、収支はトントンになります。

  学寮 下宿、アパート、その他
大学昼間部 831,300(69,200) 1,095,000(91,200)
短期大学昼間部 858,800(71,500) 1,003,000(83,500)

※表のカッコ内数値は東京アパートが月平均に換算したものです。

出典:平成24年度 学生生活費の内訳(独立行政法人 日本学生支援機構 (JASSO))

3.奨学金制度・教育ローンという選択肢

経済的事情から充分な仕送りが困難な場合、奨学金制度や教育ローンを検討してみるのも一つの手です。実際に仕送りゼロで奨学金でやり繰りしている学生はいます。

3-1.奨学金制度

大学、短期大学などで学ぶ人を対象にした奨学金は国や地方自治体、大学・短期大学、財団法人などが実施。貸与型と給付型の2種類に分けられます。

貸与型奨学金

貸与型はローン、融資と同義と考えていいでしょう。無利息もしくは低金利の奨学金があります。学生本人へ貸与されるため、卒業後に本人が返還してくことを理解した上で活用しましょう。

代表的なところでは、日本育英会の事業を引き継ぐ独立行政法人の日本学生支援機構 (JASSO)が実施している奨学金があります。興味がありましたらそちらのサイトをご確認ください。

給付型奨学金

経済的な理由によって進学が困難、かつ優秀な学生に対して入学金や授業料などの支給や生活費の援助を行う、返済義務の生じない奨学金です。公益財団法人や、社会貢献活動の一環として一般企業が実施しています。

奨学生の選考から内定するまでの基本的な流れとしては…

  1. 対象の高校の校長から推薦される
  2. 書類選考、面接選考
  3. 指定される大学への入学、合格

といった具合で、利用の条件は一番厳しいものになっています。

3-2.教育ローン

公的金融機関や民間金融機関などが実施しており、低金利で利用できるものが多いのが特徴。基本的に融資の対象となる学校(大学や専門学校)に入学・在学している子弟の保護者が利用できます。返還義務があるのが申込者の保護者であることが、奨学金と違う点になります。

代表的なものに日本政策金融公庫が実施している教育一般貸付(国の教育ローン)があります。

4.まとめ

月平均の仕送り額は9〜12万円程度でしたが、東京都内の大学へ自宅外通学するとなると、もう少し多くなると思われます。

とある調査によると月々の仕送り金額は年々減少の傾向にあるようです。もし、経済的に難しいのであれば、奨学金や教育ローンを検討してみましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*