「上京したい!」と思ったら、まずは何から始めたらいいのでしょうか。引っ越しの準備はもちろん、上京までの資金計画やスケジュール、仕事探しなど、意外とやることが多いもの。
東京と地方の生活にどのくらいギャップがあるのかも上京する前に知っておきたい部分です。
この記事では、「これから上京したい!」と考えている方や「上京に興味があるけど、まだ迷いがある」という方に向けて
- 地方出身者が知っておくべき東京のリアル
- 上京計画の立て方
- 安く上京準備をし、安く暮らすコツ
などをお伝えします。ぜひお読みください。
目次
1.上京経験者直伝!〜東京のリアル~
東京での生活と地方での生活にはかなりギャップがあります。地方出身者がカルチャーショックを受けることも少なくありません。
上京準備を始める前に知っておいてほしいことを、上京経験者(東北地方出身の東京アパート編集スタッフ)がまとめました。
1-1.とにかく家賃が高い
地方より大都市の方が家賃が高いのは想像がつきやすいと思いますが、実際にどのくらい差があるかご存知ですか。
上記は統計局のホームページで見られる「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」資料から東京アパートが独自に作成した、家賃相場が高い都道府県TOP5をまとめた表です。
金額は住宅延べ面積19平方メートル以下の物件の平均額を基にしています。 1位が東京、2位~4位は東京近郊の3県となっています。
注目してほしいのが1位・東京都(57,174円)と2位・神奈川県(49,449円)の大差。隣接する都道府県同士で8千円以上も相場が違います。
東京都23区内は近年、家賃上昇傾向にあり、空き家問題が深刻化する地方とは真逆の状況です。似たような条件で地方なら3万円で住めるお部屋が、東京では倍近い家賃がかかることも珍しくありません。
家賃相場の高さにおいては地方と都内とで切り離して考える必要があります。
1-2.とにかく人が多い
繁華街の人混み、満員電車、飲食店やカフェ…とにかくどこにいっても人が多く混雑しているのが当たり前。
「そりゃ東京なんだから当たり前でしょ」と思うかもしれません。でも、人が多い環境って想像以上に疲れるものです。
昼時の飲食店は並ぶのが当たり前、カフェに行っても席が空いているとは限らないのが東京です。県庁所在地の駅前とは比べ物になりません。「今日はお祭りでもあるの?!」と思うレベルです。
一方で「賑わっている感じが楽しい」と捉えることができる人にとっては悪い環境ではないかもしれません。 とにかく、人が多いことは覚悟してのぞんでください。
1-3.クルマは必要ない
地方に住んでいると、バスや電車が1時間に1本という場所が多いため運転免許もマイカーもマスト。一方首都圏の場合は数分間隔で電車が運行しているため、マイカーは一切必要ありません。
免許を持っていない、という人も意外と多いです。 東京は家賃が高めですが、地方でかかっていたクルマ関連のお金(購入費や維持費、ガソリン代)が必要ない、という点はおさえておきたいところです。
ちなみに、上京した地方出身者ならではの「あるある」をまとめた記事もあります。ぜひ目を通してください。
上京あるある16選!地方出身なら誰もが共感できるものを集めました
2.上京したい!まず何をする?
「上京したい」と思ったらやるべきことはたくさんあります。でも、一つずつクリアしていけば大丈夫ですよ!
2-1.上京資金を貯める
引っ越し代や物件の初期費用、家具家電の準備、交通費などでだいたい50万円は必要です。
欲を言えば東京で最初の給与が入るまでの生活費として1〜2ヶ月分の生活費(15~20万円)は準備しておきたいところ。 少なくとも65万円は資金として確保しましょう。
初期段階でかかる金額の大半は引っ越し関連の費用。以下の記事も参考にしてください。
一人暮らしの引っ越し相場はいくら?節約する方法や値引き交渉術も紹介!
2-2.仕事を探す
進学を機に上京する場合は、学校生活が落ち着いてからアルバイトを探す、でも問題ありませんが、社会人の場合は転職活動が先の方が無難。
東京生活が始まる前に東京の仕事を見つけておきましょう。
2-3.家を探す
働く場所が決まったらいよいよ住む場所を探します。社会人なら職場沿線の始発駅、職場から2駅以内のエリアなどであれば通勤がラクです。
学生ならなるべく徒歩圏内、もしくは2駅以内のエリアがオススメです。
3.上京にかかる期間
3-1.転職を伴うなら最短でも3ヶ月
「早く上京して新生活を始めたい!」と思っても、引越し準備や、東京での仕事・新居探しが必要です。 特に社会人の方は転職活動と並行して新生活の準備もしなければいけません。
転職活動に1ヶ月~2ヶ月、家探しや引越し準備・退職の引き継ぎに1ヶ月と考えて、最短でも3ヶ月は必要だと考えておきましょう
3-2.具体的なスケジュール
- 約3ヶ月前~1ヶ月前
東京での転職先を決める期間。転職先の検討や、応募、面接などで1ヶ月~2ヶ月はかかることがほとんどです。
また、退職すると決めた段階で勤務先にその意志を伝えておくのがベターです。業務の引き継ぎも余裕を持っておこないましょう。
- 約1ヶ月前(転職先決定後)
転職先が決まったら、東京での物件探しをおこない、契約手続きを進めます。 入居日決定後、引っ越し準備(業者への見積り依頼や不要品の処分など)も開始しましょう。
- 約2週間前~引っ越し数日前
荷造りを進めつつ、退去準備と新生活の準備もおこないます。電気・ガス・水道・インターネットの廃止申込と引越し先での開始申込、役所関係の手続きもこの時期から始めてください。
- 1週間前~当日
引越荷物の搬出、部屋の清掃も終わらせていよいよ上京です。 新生活の準備(手続きや生活用品の買い出し)は当日~翌日で一気に終わらせるのがおすすめ。
仕事が始まるまで期間が空く場合は、近所を散策したり、駅周辺を下見しておくのもいいですね。
4.上京資金の目安と節約方法
4-1.初期費用は50万円
- 引越し費用(物件の初期費用含む)約30万円
- 生活費(家具、家電の準備など)約10万円 ・交通費(現住地から東京までの往復)数万円~10万円
- 宿泊費(1泊~2泊して物件探しをする場合)2万円 以上の合計でおよそ50万円前後はかかると考えておきましょう。
4-2.節約しやすいのは「交通費」
- 転職活動のための上京(1往復以上)
- 物件探しのための上京(1往復)
- 実際の引っ越し作業(片道)
東京で新しい生活を始めるまでに、最低2.5往復は必要です。 引っ越し準備で出費がかさむタイミングですので、交通費はなるべく安く済ませたいところ。
以下の記事では地方-東京間の交通費を節約する方法を紹介しています。 陸路なら高速バス、空路ならLCCを活用することで、半額以下に抑えることも可能。是非参考にしてください。
帰省の交通費を節約したい!新幹線・夜行バス・LCCを1円でも安く利用する方法
5.東京の仕事を見つける方法
就職・転職を機に上京したい、と考えている場合は、住む場所のことだけでなく新しい仕事も探さなくてはいけません。
最近では「リクナビNEXT」「マイナビ転職」といってWeb転職情報サイトが多数存在する上、遠方在住の受験者向けにWeb面接を導入する企業も多くなっています。
ちなみに、住む場所よりも先に勤務先を見つけておけば、通勤に便利なエリアに住むことができたり、物件申込の審査で落ちる心配が少なくなります。
これも「住む場所より仕事を先に見つける」ことをオススメする理由のひとつです。 東京での仕事探しや家探しについては、次の関連記事も役立ちます。
上京したい!仕事と住む場所どちらを先に決める?自分に合った方を診断!
6.住むのにオススメのエリアと家賃節約方法
都心に近けれれば便利ですがその分家賃は高くなる、かと思いきや、実は「穴場」なエリアも多数存在します! そんな穴場エリアはこちらの記事でどうぞ。
一方で、「街の住みやすさや治安、人気なども重視したい」という方も多いと思います。 住みやすく人気のエリアに安く住む方法を紹介した記事もありますのであわせてお読みください。
東京の一人暮らしにオススメの街10選と人気エリアでも安く住む方法
良さそうな物件が見つかったら、ぜひ試してほしいのが「家賃交渉」です。交渉を有利にすすめるコツはこちらの記事を参考にしてください。
また、物件を契約する際には「賃貸契約書」に署名・捺印することになります。 賃貸契約書の読み方についてもおさらいしておきましょう。賃貸契約をするのが初めての方は絶対に目を通しておいていただきたいです。
「賃貸借契約書」の読み方|必ず読むべき5項目と退去時のトラブル防止策
7.まとめ
「上京したい!」という気持ちだけでなく、なぜ上京したいのか、東京に行って何をしたいのか、明確な動機を持つことが何より大切です。
物心両面において万全の状態で東京にいらしてください。東京アパート編集部一同、あなたの上京物語を応援しています!