電気代が安くなる!?10分で電力自由化の基本が分かるまとめ

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2016年4月より電力小売りの全面自由化、通称「電力自由化」が始まることはご存知でしょうか。

電気事業といえば、お住まいの地域の電力会社(関東なら東京電力、東北なら東北電力)に加入するのが今までの常識でしたが、電力自由化により、一般企業も電力の販売が出来るようになり、私達電気の消費者は、必ずしも地域の電力会社に加入しなくても良くなるのです。

(2015年12月現在、ソフトバンクなど電気事業への新規参入業者がすでにCMを開始しアピールをしています。)

地域ごとの大手電力会社が独占状態だった電気事業に、一般の「新電力会社」が参戦することで、サービス面や価格面などで競争が起こり、その結果消費者にとって良いサービス、安いサービスが出てくる可能性が高まります。

この記事では、電力自由化についてメリットやデメリット、しくみなどをまとめています。電力自由化が始まるこのタイミングで皆様に正確な知識を付けていただくことで、よりお得な電気会社を選択する手助けになれば幸いです。

1.電力自由化とは?

そもそも、電力自由化とは何のことでしょうか。

誰でも電力が売れるようになる? 買えるようになる? 一人暮らしの私達にメリットはあるの? 漠然と理解しているだけだと、せっかく電気代が得になる方法があったとしても、見逃してしまう可能性も。

まずは下の記事を読んで、来るべき2016年4月の電力自由化の始まりに向けて、基礎知識をおさえておきましょう。

エネチェンジ|電力自由化

2016年4月に、法律の改正により家庭などに向けた電力小売りが全面自由化されます。これにより、従来の地域ごとの電力会社だけでなく、さまざまな会社が電力を消費者に直接販売できるようになります。

現在の地域ごとの大手電力会社だけでなく、さまざまな業種の企業が電力の販売をはじめます。また、大手電力会社もたがいに地域の枠を超えてサービスを提供します。

これにより、携帯電話やガスなど他の商品とのセット割引や、多様な暮らし方にあわせた料金体系などが提供されることが期待されています。

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多くのメディアでも紹介されている、電気料金比較サイト「エネチェンジ」。自宅の郵便番号を入力して、電気料金のプランを比較できるほか、電気について様々な切り口から書かれた読み物コンテンツも充実。電力自由化についての解説もわかりやすく掲載されています。

2.電力自由化がもたらす4つのメリット

電力自由化が行われると、私達には以下の4つの大きなメリットがもたらされます。

  1. 電力会社を選べるようになる
  2. サービスの質の向上で省エネも
  3. 電気料金が下がる効果も
  4. 発電源を選べる

正確にメリットやルールを把握しておくことで、電力会社やサービスの選定などで戸惑わず、電力自由化の恩恵をしっかり受けることができます。

2-1.電力会社を選べるようになる

電力自由化の大きなメリットのひとつは、電力会社を選べるようになることです。複数の会社が電力事業に参入することで、利用状況などによってお得な会社やプランを選ぶことが出来ます。

LIGブログ|電力を選べる電力自由化とは?料金プランを比較してみた

実は、アドマスター・きょうへいはいまのプランが1番オトクという理想的な結果に・・・! 東京電力にはさまざまなプランがあるので、少し見てみましょう。

半日お得プラン
21時から翌朝9時までオトクな夜間料金が適用されるプラン。
日中は家を空けることが多く、朝まとめて家事をしたり、夜はテレビやパソコンなどの娯楽を楽しむ、という家庭に向いている。

実は、今回きょうへいのライフスタイルにピッタリのプランだと思っていたので、こちらよりも標準プランである従量電灯BCの方がオトクだと知って驚きました。実際にオトクになるかどうかは、プラン名だけじゃわからないということですね・・・。

様々なネタの記事を提供してくれるLIG.incのブログで、現行の電気料金の比較について書かれた記事。実際の生活タイプ別に、現在の使用状況を踏まえて、どのようなプランに変更すると得になるかを検証しています。

電力自由化後に生活タイプと電力プランを照らし合わせて検討する際の参考にしてみてはいかがでしょう?

2-2.サービスの質の向上で省エネも

電力自由化により、新規参入各社は顧客獲得のために、価格だけでなくサービスの質でも競争が行われるでしょう。サービスの質の底上げにより、より省エネを謳ったプランなども登場し、社会全体としてスマートハウスなどの重要性も高まり、省エネが進む可能性もあります。

東京ガス|2016年から電力小売りが自由化に!これからスマートハウスの重要性高まる

2016年、電力の小売りが自由化されることが決まりました。東日本大震災による原発停止以降、電気代は大きく上昇してきました。今後更に上昇するとも言われています。国では電力の安定供給を維持し、価格上昇を最大限抑制するという目的で、電力自由化を推し進めています。「新電力」(PPS)と呼ばれる、電力小売り事業を手掛けられる登録企業が増えて来ていますが、電気事業法の改正により、これを一般家庭向けにも全面自由化に持って行く方針です。

住宅業界でも、電力自由化に伴い、ビジネスのチャンスが広がります。ここ数年、住宅業界では、ゼロエネルギー住宅や太陽光発電搭載住宅、スマートハウスなど、光熱費を節約・ゼロ化する住宅の供給に注力する傾向が強くなっています。電力自由化へ向けて、改めてエネルギーを絡めた住宅供給を考えて行く時期だと言えます。

東京ガスによる、住宅関連企業に向けられた記事ですが、スマートハウスやゼロ・エネルギー住宅など、省エネを謳った住宅の重要性について解説されています。

2-3.電気料金が下がる効果も

電力自由化により競争が生まれることで、価格も大きな比較対象となります。利用状況によっては電力会社の変更やプランを見直すことで電気料金が下がる可能性もあるので、比較サイトなどを活用し、自ら電力会社やプランの検討を行うことが大事になってきます。

電力会社.net|電気料金で比較する

2016年の電力自由化によって一般消費者の皆さまも自由に電力会社を選択することが可能となります。
電力自由化でもっとも気になるポイントとしては、「電力料金が安くなるのか」にあるでしょう。
電力市場に新電力としてさまざまな企業が新規参入しようとしています。
大企業の連合体が合弁事業として設立した企業や、異業種である通信企業・IT企業などが新規参入を計画しています。
新電力の影響によって、既存の電力10社についても価格競争や技術革新が期待されています。
単純な価格競争によって値段が安くなるだけでなく、異業種のさまざまなサービスと組み合わせることでセットの割引を受けることやキャンペーンなどで格安料金の提供を受けることが予想されています。
電力各社は、それぞれの分野で多様なサービスを提供しているため、家庭ごとに最適な組み合わせは異なると言えます。
ここでは、電気料金の観点から電力各社を比較し、各社の特徴についてもご紹介していきます。

電力自由化対応の、電気料金比較サイト「電力会社.net」。料金・プラン・電力会社の規模・発電方法の4つの切り口から新電力会社を比較しており、どのような会社がどのような特徴を持っているのかがわかりやすく紹介されています。

2-4.発電源を選べる

電力自由化により、電力会社を選べるようになったことで、どの会社がどのような発電方法で電気を作っているかという部分も電力会社を選ぶ要素になります。

環境を考えたクリーンなエネルギーを選んだり、電気料金を抑えるために石炭火力発電を選んだり、好みの発電方法を選ぶことができるようになります。

新電力会社比較サイト|発電方法で選ぶ電力会社・電力会社

従来は住んでいる地域によって利用する電力会社が限定されていました。しかしこれからは自分の好きな発電方法によって発電された電力を選んで購入することも可能になります! 地球環境に配慮して再生可能エネルギーの電力を選ぶもよし、電気代の節約を考えて石炭火力発電を選ぶもよし。発電方法別に購入できる電力会社を紹介します。

電力自由化による新電力会社の比較を行なっている「新電力会社比較サイト」。発電方法別に、電気のコスト(原価)や特徴がわかりやすく解説されています。

3.注意したい電力自由化の2つのデメリット

3-1.電力会社やプランをしっかり調べて選ぶ必要がある

電力自由化による電力会社の競争激化により、料金プランが増え、様々な条件が付帯する場合もあります。値段は安くても、携帯電話料金の様に契約期間などに「縛り」が存在するプランも登場する可能性がありますので、電力会社やプランはしっかりと詳細を確認して選ぶ必要があります。

energy navi|自由化後の新電力の電気料金が見えてきた?電力自由化後に訪れる4つのステップ

新電力各社の料金プランの発表は、経済産業省資源エネルギー庁への電力小売申請が認可された後2015年10月ごろから始まるだろうとみられています。現状では各地域の託送料金が決定され、おおよその電気単価の見当がつくという段階でしかありません。しかし、海外、特に欧米に目を向けると電力自由化が行われてから既に10年以上が経過した国が多数あります。今回はそんな国々の料金プランの変遷を参考に新電力の料金プランがこれから歩んでいくであろう4つのステップについて徹底的に考えていきます。

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2016年電力自由化、2017年のガス自由化を見据え、エネルギーに関する総合的な情報を提供している「energy navi」。電力自由化後の新電力の電気プランに関する見通しがわかりやすく解説されています。

3-2.小規模電力会社はリスクも大きい

小規模の電力会社の場合、緊急時・トラブル時の対応などで大きな電力会社よりもサービスの質が落ちてしまう可能性もあるので注意が必要です。

エネチェンジ|元東京電力・執行役員がわかりやすく解説!知らなきゃ損する電力自由化

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電力比較サイト「エネチェンジ」にて、元東京電力の執行役員がインタビュー形式でわかりやすく電力自由化について解説している記事。電力自由化の基礎知識から、疑問点の解消まで詳細に解説してあり、一読の価値あり。

3-3.電気料金値上げの可能性も

電力自由化を先駆けて導入したイギリスでは、電力自由化後、電気料金が値上がりした例があります。電気料金は、発電の燃料(天然ガス)などの価格の変動にも大きな影響を受けるため、競争により価格が必ずしも下る、とは一概にも言えないのです。

価格.com|電気代値下がりが期待される電力自由化が、実は値上がりの可能性も?

イギリスでは、1990年の電力自由化開始以来採用されてきた「強制プール制」がうまく機能せず、電気料金は高止まり傾向でした。ただし、逆にそのことが企業の新規参入を促し競争条件の整備につながったということもあり、新電力取引制度のNETA の導入が発表された1998年から2002年までに電気の卸売価格は40%下落し、電力自由化による成果とされています。

しかし、2004年頃からは卸売価格の上昇とともに小売価格も上昇傾向にあり、2004年と比較すると現在の電気料金は約2倍になっています。電気料金の内訳は国によって大きく異なり、イギリスの場合は発電に関わるコストの比率がおよそ3分の2程度と高くなっています。

価格.comによる電気料金の比較サイト。電力自由化を先駆けて導入したイギリスでの、電力価格の変動についてまとめられており、先例を学ぶことが出来ます。

4.新電力トリプルセット割で生活費を安く抑えよう

一人暮らしの家庭にとって、電力自由化によって電気料金プランが多様化することで、電気料金の削減という大きなメリットを得ることが出来ます。

その代表格として、日経トレンディの2016年のヒット予測で1位となった「新電力トリプルセット割」があります。携帯・ガスなどの料金を電気とひとまとめにすることで割引されるプランを活用して、生活費を安く抑えることができます。

エネチェンジ|2016年ヒット予測で1位の「新電力トリプルセット割」とは?

携帯電話会社ではKDDIが「auでんき」という名前で、電気と回線のセットを提供することを明らかにしています。

「あ、私au使っている」という人も多いですよね?そんな人とのところには、「携帯電話と電気代をauにまとめるとオトクになります!」という話が舞い込みます。春になったら、auショップの店頭で「電気代とセットでご契約された方は端末代ゼロ円!」なんて看板がでるかも……

電力比較サイト「エネチェンジ」にて、「新電力トリプルセット割」について詳しくまとめられている記事です。

5.知っておきたい電力自由化のしくみ

電力自由化による基礎知識やメリット・デメリットについて解説してきましたが、では実際になぜ電力自由化が行われるようになったのでしょうか。また、電力自由化はどのような仕組みによって支えられているのでしょうか。

その背景や制度の目的を知ることで、より深く電力自由化への理解を深めることが出来ます。

エネチェンジ|2016年、日本の電力小売り全面自由化を支える仕組みとは?

そもそも2016年の電力自由化は、東日本大震災後に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故や、電力の供給不足などをきっかけに、従来の電力を取り巻く仕組みに様々な矛盾や限界が見えてきました。このため電気事業の体制や制度的な枠組みを抜本的に見直すため、2012年2月に政府が「電力システム改革専門委員会」を作り、議論を進めてきたのです。

その議論にもとづいて、2013年4月に「電力システムに関する改革方針」が閣議決定されました。

まずこの改革には3つの目標が設定されています。

電力比較サイト「エネチェンジ」にて、電力自由化の背景や目標、実際の送電の仕組みなどについて解説されている記事です。

6.次は「ガス自由化」

電気同様、ガスも地域独占を撤廃し、小売を自由化しようという「ガス自由化」が2017年を目処に実施される予定です。

新電力ネット|都市ガス小売の全面自由化について

電力市場の開放から1年後の2017年を目処に、都市ガス小売りの全面自由化が実施される予定です。このコラムでは、都市ガスの全面自由化に関するスケジュールなど、基礎的な内容をご紹介いたします。(一般社団法人エネルギー情報センター 新電力ネット運営事務局)

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新電力に関する情報の提供を行なっている「新電力ネット」。現在のガス事業の状況や、小売の普及によるポテンシャルについて、見通しを解説しています。

7.まとめ

最後に、今回ピックアップした、電力自由化について解説した記事を掲載しているサイトをまとめておきます。

電力自由化は、2016年4月に開始されるため、上記サイトではこれからも新しい情報が多く更新されていくことでしょう。

東京アパートでは電力自由化によって賃貸仲介業界に起こる変化、部屋探しの変化、一人暮らしの生活への影響などに着目した記事を更新していく予定です。

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